the日常

日々の日常あげてます

蛍光灯

私の会社の所長はよく人をコマのように扱います。

 

ある日、

 

工藤君(私)の上の蛍光灯切れているよ

 

 

替えろの合図です

 

 

ああ、分かりましたー

 

(スルーしとくか)

 

その日仕事がバタバタしていて、後でやろうと思っていましたがすっかり記憶から飛んでいました。

 

次の日

 

佐藤君、これシュレッダーかけといて

 

 

(まーたパシってんな)

 

(ハッ……蛍光灯変えるの忘れてた)

 

思い出し、パッと蛍光灯を見ると蛍光灯が光っているのです。

 

誰か変えたのか?

 

まさか所長が自分で?そんなはずは無い。

 

すると

 

所長が私の席で止まり、

 

うん、変えたんだね

 

 

みたいですね。

 

 

ん?

 

所長も私の返答に少し疑問持ち、時が止まりましたが、まあいいかとその場は終わり

 

 

誰がやったんだろう、と思っていると向かいの席に座っている事務員さん、昨日の会話を聞いていたそうで

 

これ工藤くん変えたんじゃ無いの?

 

違いますよ!誰がやったのか分からないんです。

 

隣の先輩に聞いても後輩に聞いても誰も変えていない。

 

どうでもいいけど私以外の誰かがパシられてしまった罪悪感とラッキーと思う天使と悪魔が戦います。

 

まあいっかと

 

その日は誰が変えたのかも分からず終わりました。

 

誰かがやってくれたんだな、ありがとうございますと心でお礼を言い、次の日会社に来ると

 

 

蛍光灯が切れていました。

 

 

え?

 

 

そう、昨日は接触不良がたまたま良くなり、奇跡的に1日ついていたのです。

 

 

所長は工藤君変えてくれたんだね

事務員さんも工藤君変えたんだね

工藤は誰かが変えてくれたんだな

 

誰もやっていないのに皆んな誰かがやってくれたんだなと思っていました。

 

 

誰かじゃなく、自分がやらないといけない

 

人任せにせず自分が動きなさい。傍観者になってはいけない。

 

 

そんなことを気づかせてくれた蛍光灯でした。